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着物の流れ

  • 戦後のこと

    2017.03.6

    この様にして色々変りました。
    いよいよ戦争に突入。物の節約、食物もなくなる。着る物も制限される。戦争が激しくなると、みんなモンペ姿になってしまう。
    それで終戦を迎えます。
    都会の者はものすごい晴着でも訪間着でも、絵羽羽織でもみんな田舎へ持って行って、食べる物と交換して裸の生活になる。戦争はいつでもそうです。筍生活です。それから今日の様な平和な、楽な時代になります。
    現在、きものを毎日の生活に着る人は大変少なくなりましたが、絹の消費量はどうなっているか。それが驚くなかれです。戦争前より現在の方が段然多いのです。戦争前の豊かな時代よりはるかに多い。それはどういうことかと云いますと、確かに今は化学繊維が発達して大変多く出回っていますけれども、昔は昔で、銘仙とかモスリンとか云った中産階級のきものが非常に多く生産されていた。ところが今はそれがありません。安い化学繊維でまかなわれています。絹糸の消費は少なくなって当り前なのにね。絹製品に使う絹の量が増えたからです。絹をぜいたくに使ってある。帯にしても訪間着にしても付下げにしても江戸褄にしても、全部絹の量が違います。だから絹の消費量は戦前より増えているのです。昔の尺貫法で云いますと、一反は170~80匁でした、昔は。
    今そんな軽いものは売れません。大体一反200匁以上のものです。絹製品は目方のあるものに変ったわけです。
    この頃変ったことと云えば他にもあります。着付教室の流行。中には疑わしい教室もあります。たった3ヶ月で免状が貰え人に教えられる、教室が開けるなんてね。人にものを教えられるわけがない。やっぱりその道でお金を貰って生活を統けるということは、人より一歩先に進んだ何ものかを持っていなければ成功しません。私は年の順でそれを云わせていただきますが、和裁の道でもそうです。人より半歩でも良い、すぐれたものを持っていなければ商売やっても大成しません。
    機械の発達とコンピュー夕ーの利用もすごい。大島にしても結城にしても、友禅にしてもものすごい生産量になっています。昔は良いものはほんの少ししか出来なかった。今はいくらでも機械で良いものが出来るのです。打掛はコンピューターで出来る。ある会社へ行きますと、人は誰もついていなくて、型を決め、刺繍をするのはコンピューター。以前五人位かかって出来たものと比べると、機械の方が上手です。そんな時代になって来たのです。

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