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  • 七五三行事

    2020.09.16

    七五三の祝着のお直しと、揚げ取りが最盛期を迎えています。

     

    七五三行事というのは江戸時代にその原型ができあがり、三歳の男女児「紐落とし」、五歳の男児「袴着(はかまぎ)」、七歳の女児「帯解(おびとき)」に晴れ着を着せ、収穫祭としての「氏神の祭り」にあたる11月15日にお宮参りをさせるしきたりです。

     

    子どもの成長の大切な節目に、氏神様に健やかな成長と守護を祈願するもので、「親心」そのものと言えるでしょう。

    幼い子どもの晴れ着に揚げ取りをした様は、とても愛らしいものです。

  • 下着の表衣化-小袖の成立

    2017.03.6

    さて、室町時代の中期になりますと、御存知の通り大乱が起ります。京の町の今で云えば山名町に山名宗全が本陣をかまえ、東に細川勝元が陣をかまえて争いを起したわけです。市街戦ですから、京都の町は火が消えたようにさびれてしまう。これが応仁の乱(1467年)です。
    毎日毎日戦争をするために、神社仏閣、家屋敷ことごとく灰にしてしまったのです。こうなると食糧事情が悪くなるのは当り前で、天皇からお手当てを貰って暮していた公家は三度の御飯が食べられなくなる。皆、堺やその他食糧事情の良い所へ疎開するはめになるわけです。
    京都のお土産で一番多いのが漬物。色々あるでしょう。これはこの大乱のため 10 年問も戦争したために、貯蔵の利く、持ち歩きの出来る便利な食べ物として「おこうこ」が発展したのだとも云われている。それが連綿と続いているわけですね。
    10年間も続くこの大乱のおかげで、天皇からお手当てが貰えなくなったお公家さん達は、カヤをこわして着物にして着たという位、もうどん底の生活になってしまった。そうしますと、一番下にシャツのかわりに着ていた白の小袖が上衣になってくる。戦争はいつも同じで、この前の大戦の時もそう。一番上の良いものから食糧になってゆく。上から順番に脱いでゆけば最後に下着が残る。その残った下着の小袖が表衣化してくるわけです。
    こうして戦さ戦さでお公家さんの力、天皇の力もどんどん無くなって、武家の時代になります。天皇や公家は財力が無いから、昔のままの衣裳生活は推持出来なくなります。裳や袴をつけなくても公の場で通用するようになる。こうして小袖の時代が始まります。
    桃山時代に作られた衣服は大変豪華で、徳川時代以上のものが多い。刺繍はしてある、摺箔もこの時代から発達している、箔と刺繍と金銀サンゴまで使った豪華絢燗な衣裳が出来たのが桃山時代です。そして関ヶ原の合戦があって徳川時代に入るわけです。 小袖というのは初めは文字通り、袖口の小さい衣服で、礼服の大袖に対しての言葉でしたが、それが表衣化して来たのは先にも云った通り。十二単が式服化されると同時に、武家の力が大変強くなって、小袖が次第に晴着、公の場でも用いられるようになるわけです。これに打掛や腰巻をつけた立派な形式が出来上るのが武家の時代です。
    繍箔、摺箔、絞りの技術に続いて、江戸時代になると染色が大いに発展します。皆さん御存知の友禅染。染色に一大革命をもたらした技法が出来る。
    さて、室町時代から桃山時代を過ぎて江戸時代になりますと、身巾が狭くなります。それ迄は身巾は非常に広くて、つい丈です。女性は片膝を立てて座る、今から考えれば様の悪い格好をしていたわけですから、反対に身巾が広くなければならなかったとも云えます。それが徳川も元禄時代になると、身巾がつまってお引きずりになって、抜き衣紋をするようになる。女は内股で歩くようになります。お花を活ける、お茶を点てるという時には正座して、身巾が狭いため行儀良くしないとみっともないから女らしくなる。女らしくなったと同時にきものの良さというものが出て来たわけです。
    徳川時代が過ぎまして、大政奉還によって明治大帝が政治をとられるようになると、世の中が変って来ます。何が変ったかというと舶来というものが入って来る。それ迄はきものを縫うことを裁縫と云いました。ところが外国からミシンが入って来て洋服を縫うようになる。洋裁と和裁に裁縫が分かれるわけです。昔は裁縫といえば和裁に決っていたのが、今、裁縫と云うだけでは洋裁か和裁かわからない。それにきものの時には衣更えといって、季節季節で折目正しい節があったのが、洋装になって無くなってしまった。今ある衣更えは、制服を着ている学生さんか役人だけでしよう。

  • 中沢和裁師範学舎では

    2018.07.10

    中沢和裁師範学舎では、針の使い方(運針)や半襟のつけ方だけを習いたい、

    帯を作り帯にしたい等、ピンポイントで習いたいという方のご希望にも対応いたします。

    また、土曜日の習い事コース(2時間)の生徒も募集しています。

    ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

  • ゴールデンウイーク中の休校のお知らせ

    2024.04.15

    中沢和裁師範学舎は、下記の日程でお休みします。

    4月28日(日曜日)~5月6日(月曜日)
    この間のお問い合わせ等は、メール(info@wasai-kinuta.com)・FAX(0422-43-8609)で承ります

  • 中着について

    2021.02.28

    先日、西荻窪の「きもの館慶屋」さんで、男物の古い中着(なかぎ)を見る機会がありました。
    それは、東北地方の庄屋の蔵から見つけられた由。袷仕立てで全体に薄く真綿が入り、斜めの大きな格子柄の中に幾何学模様を藍染めした、大胆でとてもしゃれたものでした。

     

    中着とは、襦袢と上衣との間に着る下着のことですが、綿入れの防寒用の衣服「胴着・胴衣」の類です。
    現代ならさしずめ、キルティングやフリースでしょうか。

     

    暖房設備が十分でない時代の生活の工夫と、「裏勝り」の美に感心しました。

  • 二部式浴衣ができました!!

    2018.04.2

     

    和裁を始めて3ヶ月位の生徒さんの作品です。

    1番苦労したのは衿付けだったそうですが、ピシッときれいにできていました。

    この二部式浴衣は帯を締めても、締めなくても着用できます。

    ぜひ、お試しを!!

  • 二部式着物

    2017.07.31

    夏物の二部式着物のお仕事を頂きました。

    生地は夏大島です。夏大島は透けるくらい薄くて軽いのですが、

    触るとシャキッとしっかりしていて、肌にベタッとくっつきませんし、

    とにかく触り心地の良さに驚きました。

    二部式着物は、飾りひもを付けて帯を締めなくても着られるように仕立てましたので、

    この夏、大活躍してくれたらうれしいなぁと思いました。

  • 今年の七五三の傾向

    2021.10.31

    七五三の祝い着のお仕立て依頼も一段落しました。

    七五三の行事は昔、乳幼児期を無事に乗り切って成長したことへの感謝と、子どもの末長い健康を祈って氏神様に参詣したのが始まりと言われています。

     

    コロナ禍による在宅勤務のせいでしょうか、お父様も一緒にお子さん連れでお見えになる例も多くありました。

    ご自身の5歳の時の羽織袴を、揚げ直しをしてお子さんに着せたいとのご希望もあり、出来上がりをご覧になって、30余年の時を経ての思いを感慨深げにお話しされました。いつの時代も、慈しみの親心は変わりませんね。

     

    立派に成長したお子さんを囲んで、ご家族揃ってお祝いする情景が目に浮かびます。

     

  • 仕立ての寸法

    2024.02.29

    以前息子の卒園式で着物を着用した際に着崩れが気になり、もう少し着付けの技術をあげたいと感じ、昨年は着物を着用してお出かけする機会を何度か設けました。
    母や知人から譲り受けた着物も多くあったので、いろいろな着物を着用していたのですが、久しぶりに自分の寸法でお仕立てした着物を着用した時にスッと体に合う着心地の良さを感じました。
    もちろん着付けの技術も大切なのですが、仕立てもキレイな着姿に大きく関係しているのだなと身をもって感じました。

  • 仕立て替え

    2017.11.15

     

     

    仕立て替えのお仕事が二件続きました。一つはお祖母様の袷羽織を子供物被布に、もう一つは振袖を袷羽織に仕立て替えるというものです。きぬたでは着物から羽織やコートへの仕立て替え、コートの衿型の変更など
    様々な仕立て替えを得意としております。お手持ちの着物等に合わせたお仕立て替えの方法を、ご提案いたします。
    お気軽にお問い合わせください。

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