今年5月から【習い事和裁コース】で学ぶ曜子さんはイタリア在住で日本に一時帰国された際の限られた時間の中で、中沢和裁師範学舎で技術を磨いています。
現地では、邦人の子弟に日本の伝統的行事などを教えていて、その親御さんや子供たちに着物を着せてあげたり、貸したりしているうちに、直しや購入などの相談も受けるようになったそうです。それもあって和裁の基本を本格的に学びたいというご希望で、お忙しい中を通っていました。
そして、11月末にまた一時帰国された際、イタリアの郷土菓子「パネットーネ」をご持参くださいました。パネ(パン)トーネ(大きな)という意味のイタリア・ミラノが発祥の地とされるドライフルーツを混ぜて焼き上げた菓子パン。直径は20cmほどで重さは1kg!この1kgの重量がおいしくできる秘訣とか。イタリアでクリスマスケーキといえばパネットーネというくらいに親しまれている、伝統的な郷土菓子だそうです。
早速に皆で切り分けていただきましたが、天然酵母を使い、柑橘類のエッセンスなどを加えて作られたという独特の香りと味を楽しみました。こうして世界の珍しいものを知ることができ、“産地直送”で味わえるのはありがたいことです。
その後、外国にお土産として持っていける日本の伝統的菓子は何だろう、という話題になり、「煎餅(せんべい)」ということに決まりました。
日本製のアニメーションが世界中で評価されていて、その中の登場人物が着ている「キモノ」にも関心が高まり、訪日観光客も「キモノ」を着て楽しんでいるとか。日本人の主食である「うるち米」と、和食に不可欠な発酵調味料「しょうゆ」の組み合わせが外国の方にどう評価されるか、気になるところです。
暑い夏が過ぎ単衣から袷の季節になりましたね。
着物の楽しみは一枚の着物と一本の帯でも
小物一つで雰囲気を変えられることでしょうか。
例えば帯揚げなどはスカーフや手拭いなどでも代用できます。
半衿もレースなどを使えば自分だけの着こなし方を楽しめます。
端切れやビーズで根付けを作ったりガラス玉で帯留めを
作ったりするのもいいですね。
お金をかけなくても工夫次第でおしゃれを楽しみましょう。
メーカーによって手縫いの絹糸のカード巻きは、糸の豆知識や教訓などが書かれています。
例えば『わすれなぐさいろ【勿忘草色】ドイツの伝説で「私を忘れないで」と投げ渡した花の色がこの色となり、
日本名もそのまま訳されました。』(都羽根)とあります。
勿忘草はやわらかい青紫系のかわいい花ですが、今の季節にふさわしくないですか?
着物を1枚仕立てると、40mのカード巻きを約1枚使います。
使い切るとカード巻きに書いてあることを読むことができて、ちょっと得した気分になります。
中沢和裁師範学舎は、下記の日程でお休みいたします。
4月29日(土)~5月7日(日)
この間のお問い合わせ等は、FAX・メールで承ります。
FAX 0422-43-8609
E-mail info@wasai-kinuta.com
先日、ショールのお仕立てがきました。
コートや羽織を仕立てた後、余った生地が長く残っていれば、ショールに仕立てる事ができます。
着物の生地には、捨てる部分がないことを改めて実感しました。余った生地があれば、
ぜひショールを仕立てて、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
私のいとこの娘が二十歳を迎え、その母親姉妹が約三十年前に着た振袖を今年の成人の日に着用しました。
母親が大切に残してきた振袖を着用することを「ママ振(ままふり)」と言うそうです。
聞き慣れない言葉ですが、振袖の準備の選択肢として増えているようです。
いろいろな想い出と一緒に譲り受けていくというのも素敵なことですね。
私もこの振袖の歴史に加わらせてもらえば良かったな…
AY
この度HPをリニューアルしました。
日々の仕事のことや、着物について、教室だよりにどんどんupしていきます。中沢和裁では、職業和裁、習い事コースの生徒を随時募集しております。
友達二人に子供が生まれたので、家にあった手ぬぐいや生地で甚平を作ってあげることにしました。
女の子には大きさと手触りが手ぬぐいと似ていた絞り柄の生地で製作。
男の子にはちょっと地味目な色の手ぬぐいで製作。寅年なので、衽の真ん中へんに、寅の絵をもってきました。
今年はお祭りや花火大会なども盛大に開催されるでしょうから、お子さんやお孫さんに作ってあげてはいかがでしょうか。
11月は七五三のお祝いがあるので、神社などでは子供たちのかわいい姿をみることがあります。
小さいお子さんの着物姿を見ると、微笑ましい気持ちになります。
だいぶ昔になりますが、自分の七五三を思い返すと、祖母に綺麗な着物を着せてもらって、ウキウキした気持ちや、いつもの自分とは違う姿に変身したような心持ちになったことを覚えています。千歳飴を持ってすました顔をして、妹と一緒に撮ってもらった写真も、ちゃんと覚えています。
自分が、着物に興味を持つきっかけの一つになったのだと思います。
七五三をきっかけに多くの人に着物を着てもらいたいと思います。
急に寒くなりましたが、着物を着るには丁度良い季節の訪れとも言えますね。
中沢和裁では例年になく七五三御祝い着の揚げ取りのお仕事をたくさんいただいていますが、みなさんの七五三の思い出とはどんなものですか。私の七歳の祝いの思い出は、七五三の当日まで一生懸命伸ばした髪を美容院で結ってお化粧をしてもらい、きれいな着物を着せてもらったのが嬉しかったことをよく憶えています。
和裁の修行を始めてから6年目のこと。ホテルニューオータニでの着物ショーで、自分が縫った三歳の被布をキッズモデルが着用して舞台を歩いているのを見た時です。我が子が七五三を迎えた気持ちになってしまい、思わず涙が出たことが忘れられません。キッズモデルが着た時ですらこうなのですから、本当に我が子が七五三を迎える時の感慨はひとしおなのでしょうね。
多くの方々の着物の入り口でもあり、節目である七五三の思い出が素晴らしいものになりますよう願っています。
洋子