昨年の夏、大君(まさる・19歳)が浴衣の仕立てを習いに来られました。445年の伝統を誇るオランダのライデン大学の日本学科に留学するにあたり、日本文化の象徴である着物について限られた期間内で学びたいとのご希望。1ヶ月の特訓で仕上げた自身の浴衣と、特別に差し上げた男物の着物と羽織等を持参して、単身旅立たれました。
その後、『怒涛の日々が続いた一学期が終了し、勉学・生活のペースにも慣れ、やっと留学生活を心から満喫できる日々を送れるようになった』ことや、着物姿で臨む『日本語の授業のボランティアで、「着物のMasaru~」と親しく呼ばれている』ことをメールで知らせてくださいました。
若い方の行動力とその情熱に感心するとともに、着物が「日・蘭文化交流」のささやかな一助となったことに感謝しています。